砲塔後面にハッチの穴をあけてみました。砲塔後部の平面形はV字形になっていて、右側の面にハッチがあります。
06/3/17
ようこそ洞窟修道院へ!のソ連戦車兵の回想。ロシアで「戦勝」60周年を記念して出版された第二次大戦の戦車兵の回想録を日本語に翻訳されています。 最近あらたにT-34戦車そのものについて書かれた部分が追加されました。車体前面の操縦手用ハッチは被弾時に脱出し易かったとか、初期の2人用砲塔の大型ハッチは重くてとくに負傷している場合脱出しにくく、現場では不評だったという話など生々しい体験談です。
戦車兵にとって自分がいかにして生き残るかということは当然最大の関心事だったでしょう。いざというとき「皮の剥がれた手」でもハッチを開けてすばやく脱出できるように工夫をこらす話を読んで、昔1930年代のタンケッティ(豆戦車)のハッチを開け閉めしてみたときの感触を思い出しました。それは学校の焼却炉の扉に似ているように感じました。
そのほか、初期の1枚ハッチを持つ砲塔はその形から「ピロシキ」と呼ばれていたとか、あのハッチが異様に大きいのは主砲揺架、俯仰装置や燃料タンクを取り外すとき、砲塔上面から取り出す必要があったためだとか、後に3人用六角砲塔になったときに小型のハッチが二つ並ぶスタイル(「ミッキーマウス」型)に 変更されたのに伴い、砲塔天板の二つのハッチの間の部分を取り外せるようにして、そこから燃料タンクを出し入れする方式になったとか、初期の2人用砲塔の後部にあるボルト止めされたパネルがなんのためのものなのかとか、模型マニアにとって面白い話もたくさんあります。
06/3/4
まだハッチもキューポラも作っておらず、模型ならこの段階で塗装することは考えられないのですが試しにテクスチャを貼ってみました。
一応実在の帯状迷彩パターンを模していますが、適当に描いた仮のテクスチャです。もう少し考証を詰めてから作り直すつもりです。 模型マニアにとって「塗装」は重要な要素であり、私のようにどちらかというと兵器の構造や機能より「形と色」に興味があるという人も 多いのではないでしょうか。